筆者は新作以外の映画は基本的にNetflixやアマゾンプライムなどの動画配信サービスを利用して観賞しています。
ほとんどの有名作品は、いずれかの配信サービスで観賞することができるのですが、中には権利の関係なのか、どこの配信サービスでも観ることができない映画が幾つかあります。
そこで、今回はそんなDVDやブルーレイをレンタルでしか観賞することのできない洋画の中からオススメの作品を10作品、ランキング形式で選びました。
「DVDやBlu-rayをレンタルでしか観賞することのできない洋画」の定義は、3大動画配信サービス(筆者が勝手にそう呼んでるだけ)である、アマゾンプライムビデオ、Netflix、Huluで、今日現在(2020年5月3日時点)観ることができない作品としています。
筆者と同じように動画配信サービスでの観賞が主である人の参考になればと思います。
ちなみに筆者はこのランキングの作品はどの作品も大好きですし、借りたり返したりすのが面倒なので、10作品の内、9作品のDVD、もしくはBlu-rayを所持しています。
なんでも良いからとにかく面白い映画を借りてみたいという方は、下記の記事を参考にして頂ければと思います。
10位:オデッセイ【SF・アドベンチャー】
『エイリアン』『ブレードランナー』などの傑作SF映画を生み出してきた巨匠リドリー・スコット監督作品。
オープニングから火星に取り残されるまでの展開が早く、あっという間に『オデッセイ』の世界に引き込まれる。スリルや絶望感は勿論、涙を誘うシーンや、思わず笑顔になってしまうようなシーンも随所に散りばめられており、エンターテイメント作品としてのクオリティが高い。どんな人が観ても楽しめる作品。
音楽のセンスも良く、それぞれのシーンを盛り上げるのに効果的に使われている。作業場面を早送りのように編集していたシーンなんかは好みの演出。全体的にセンスの良い。無重量シーンだけはイマイチ。原作は文字で読むには非現実的すぎて難しすぎたのでオススメはしない。
あらすじ
火星での有人探査の最中、嵐に巻き込まれてしまったワトニー。仲間たちは緊急事態を脱するため、死亡したと推測されるワトニーを置いて探査船を発進させ、火星を去ってしまう。しかし、奇跡的に死を免れていたワトニーは、酸素は少なく、水も通信手段もなく、食料は31日分という絶望的環境で、4年後に次の探査船が火星にやってくるまで生き延びようと、あらゆる手段を尽くしていく。
9位:世界最速のインディアン【ヒューマンドラマ】
スピード狂のバイク好きおじさんが様々な人の助けを借りながら夢だったバイクのスピードコンテスト出場を目指すロードムービー。
パッケージとタイトルで損をしている映画ナンバーワン。評判を知らなかったら絶対に観なかっただろうと思うぐらいダサく、センスの欠片もないパッケージとタイトル。中身はそのへんのヒューマンドラマ作品じゃ相手にならないほど面白いので、本当に勿体無い。この作品には「騙されたと思って観てみてほしい」という言葉がピッタリ。
とにかく脚本が良くて心が温まるエピソードがたくさん詰まっている。登場人物が全て善人なので、少しも嫌な気持ちにならないし、万人受けする内容なので観る人を選ばない。その上、実話が基になっているというのだから驚き。友人にオススメの映画を聞かれると、この作品を勧めることが多いのだけれど「面白かった」という感想が多い。自信をもってオススメできる作品。
あらすじ
ニュージーランド南端の街に住むスピード狂の男が、地上最速マシンのスピードを競う大会“スピードウィーク”が行われるアメリカユタ州のボンヌビル・ソルトフラッツを目指し、ニュージーランドからアメリカ西部を旅する姿を描くロードムービー
8位:バタフライ・エフェクト【SF・サスペンス・ラブストーリー】
有名なアニメ『シュタインズ・ゲート』の元ネタ(作者は否定しているようだけれど)としても有名なタイムリープ映画の傑作。
先の読めない展開からは目が離せない。張り巡らされた伏線の回収は見事。タイムリープ作品として完璧な脚本。SF映画として観ても面白いのは勿論、ラブロマンス映画として観ても面白い。非現実と現実のバランスが素晴らしく、鑑賞後、自分ならどうしていたかと考えさせられる。oasisの曲も良い。
賛否両論あるらしいエンディングは個人的に大好き。逆の結末だったならそれこそ興ざめ。あのエンディングであるからこその名作。DVDには特典として別エンディングが用意されているのだけれど、完全に蛇足。続編の2と3は観なくても良い。
あらすじ
ある日エヴァンは、幼い頃の日記を見つける。懐かしい日記を紐解いたとき、”それ”は起こった。気が付くと、エヴァンの意識は日記に書かれている出来事の中にあったのだ。鮮明に蘇る過去の記憶、あの陽光、あの空気。それは強烈なリアリティを伴っていた。夢なのか、現実なのか。少年時代の空白の記憶の一端に触れてしまったエヴァンは、もう一度、あの頃の仲間たちを訪ねたくなる。
7位:ショーン・オブ・ザ・デッド【コメディ・ホラー】
ロメロ監督のゾンビ作品にオマージュを込めて作られたホラーコメディ作品。
監督は『ベイビー・ドライバー』で有名なエドガー・ライト。『ベイビー・ドライバー』はダサくてセンスのない作品だったのだけれど、本作は本当に同じ監督が撮ったのかと疑ってしまうくらいセンスが良く、なんといっても面白い。おまけにテンポも良いので、本当に最初から最後まで飽きずに楽しむことができるコメディ映画の傑作。
Queenの『Don't Stop Me Now』の曲に合わせてゾンビと闘うシーンは声を出して笑った。映画を観てこんなに笑ったのは初めてかもしれない。どの登場人物も笑わせてくれるのだけれど、なんといってもショーンを演じるサイモン・ペグとエドを演じるニック・フロストの主人公2人が最高。2人の掛け合いだけで笑える。ラストも良い。
あらすじ
ロンドンの家電量販店で働く冴えない青年ショーンは、親友のエドとつるんで自堕落な毎日を送っていた。ついにガールフレンドのリズに愛想を尽かされたショーンはようやく更正を決意するが、その矢先、街に大量のゾンビが発生。愛するリズを助けるため、エドと共に行動を開始するショーンだったが……。
6位:ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー【SF・ファンタジー】
ハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』を撮影したギャレス・エドワーズが監督を務めたスター・ウォーズシリーズのスピンオフ作品。
エピソードⅠ〜Ⅷまで出ているスター・ウォーズのどんなナンバリングタイトルよりも、スピンオフ作品の本作が面白い。スター・ウォーズ史上最高傑作。スター・ウォーズといえば「フォース」という不思議な力や「ライトセーバー」という武器などが有名なのだけれど、この作品にはほとんど出てこない。いわゆる「持たざる者達の闘い」が描かれている。とはいえ、本作を楽しむにはスター・ウォーズシリーズを観ていることは最低条件。
当然のことながら世界観はしっかりスター・ウォーズ。そこにシリアスな要素が良いバランスで組み込まれている。特にエンディングは最高。ダースベイダーかっこいい。本作のドロイドK-2SOは、スタメンのR2-D2やC-3POに負けず劣らず魅力的。ご都合主義に感じる点や、突っ込み所があったりもするけれど、子供も観る作品であることを考えると許容範囲内。
あらすじ
「スター・ウォーズ」シリーズの「エピソード3 シスの復讐」と「エピソード4 新たなる希望」をつなぐ、これまで語られることのなかった物語を映画化。「エピソード4 新たなる希望」でレイア姫がR2-D2に託した帝国軍の最終兵器「デス・スター」の設計図は、いかにして反乱軍の手にもたらされたのかを明らかにする物語となり、一匹狼のヒロイン、ジン・アーソが、反乱軍の仲間とともに、帝国軍からデス・スターの設計図を奪う決死のミッションに挑む姿が描かれる。
5位:007 スペクター【アクション】
数あるスパイ映画の頂点に立つ作品。
オープニングの長回しは最高。おもいっきりお金のかかったアクションシーンは見応えがあるし、他の映画では簡単に真似できない。画面から伝わってくる高級感はお金をかけているからこそ。ローマの街を貸し切って撮影したというカーチェイスシーンが個人的にはお気に入り。製作費350億円は伊達じゃない。とにかく全てのシーンが派手。ボンド役のダニエルだけでなく、ボンドガール役のレア・セドゥやQ役のベン・ウィショーも魅力的。
過去の作品を観ていると楽しめる要素も多い為、最低でも前作の『スカイフォール』を、もっと言えば『慰めの報酬』と『カジノロワイヤル』を加えたダニエル・クレイブ4作品を観ているともっと楽しめる。逆に言うと、観ていないと本当の意味では楽しめない。本作の評価が低めなのはシリーズを観ていない人がしっかり物語を理解できていないから。ダニエル版ボンドの集大成として素晴らしい作品。列車の格闘シーンで素手の相手にボンドが手当り次第武器を使うシーンだけはダサい。
あらすじ
「スカイフォール」で焼け残った写真を受け取ったボンドは、そこに隠された謎を追って単身メキシコ、ローマと渡っていく。その過程で悪名高い犯罪者の美しい未亡人ルキア・スキアラと出会ったボンドは、悪の組織スペクターの存在を突き止めるが……。
4位:SAW【サスペンス・スリラー】
シチュエーションスリラーの最高傑作といえばこの作品。
舞台となっている薄汚れたバスルームの雰囲気が最高。ノコギリやカセットテープなどの小道具も良い。謎が謎を呼ぶ展開に目が離せない。張り巡らされた伏線を回収しながら向けるエンディングには驚かされる。犯人のジグソーがただ怖いだけはなく魅力的。ホラー作品として紹介されているサイトも見かけるけれど、ホラー的な要素は少ない。
グロテスクなシーンが多いので人を選ぶのだけれど、だからといって観ないのは勿体ないほど面白い。最高の脚本。お金をかけずにここまで面白い作品を撮れるのかと驚かされる。レビューサイトなどでの評価がイマイチなのはグロテスクなシーンが苦手な人が不当に評価を下げているだけ。続編以降はどんどんとグロテスクなだけになっていくのが残念。
あらすじ
老朽化した巨大なバスルームで目覚めた互いに面識のない2人の男は「6時間以内に相手を殺すか、2人とも死ぬか」というゲームを強要される。だが誰が何の目的で? 一方で、この犯人が他の被害者たちにもカミソリワイアーを張り巡らした密室、顎を砕くヘッドギアなどを用いた究極のゲームを仕掛けていたことが判明していく。サンダンス映画祭で注目された異色サスペンス。
3位:レ・ミゼラブル【ミュージカル・ラブストーリー】
名作ミュージカルをヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイら豪華キャストで映画化したこの作品。
2時間半を超える上映時間に加え、普通にセリフを話すシーンがほとんどない全編ミュージカル作品なので、『LA LA LAND』や『グレイテスト・ショーマン』と比べると敷居は高い。それでも、だからこそ、表現できる迫力や臨場感を味わうことができる。
主役から脇役、子役に至るまで配役が素晴らしく、漏れなく歌唱力と演技力が高い為、無駄に感じるシーンがほとんどない。最初から最後まで魅力的な登場人物達のそれぞれの見せ場が続く。ここまで心を揺さぶられ、歌の力を感じることができる作品は他にない。特にアカデミー賞助演女優賞を受賞したアン・ハサウェイの「夢破れて」は必見。終盤の「民衆の歌」のシーンも最高。
あらすじ
パンを盗んだ罪で19年間服役したジャン・バルジャンは、仮出獄後に再び盗みを働いてしまうが、罪を見逃してくれた司教に感銘を受けて改心する。やがて運命的な出会いを果たした女性ファンテーヌから愛娘コゼットを託されたバルジャンは、執念深いジャベール警部の追跡を逃れ、パリへ。バルジャンとコゼットは親子として暮らすが、やがて激動の時代の波に飲まれていく。
2位:ハリー・ポッターとアズカバンの囚人【ファンタジー】
知らない人がいないであろうファンタジー映画の王様。
全8作あるのだけれど、どの作品も安定して面白く、つまらない作品が見当たらない。中でも3作目の本作『アズカバンの囚人』が一番面白い。監督は『ROMA/ローマ』でアカデミー賞監督賞を受賞したアルフォンソ・キュアロン。ちなみにキュアロンが監督したハリー・ポッターシリーズは本作のみ。
とにかく世界観が最高のハリー・ポッターシリーズ。出てくる魔法や設定などは本当によく考えられている。魔法のかかったお菓子や動く写真、透明マントに忍びの地図など、心が躍るアイテムの数々は見ているだけでワクワクが止まらない。本作以降はシリアス路線が強くなってしまいすぎるのが残念。主人公のハリーは勿論、ロンやハーマイオニーなど、キャラクターがとにかく魅力的。本作には筆者の大好きなルーナ・ラブグッドちゃんが出てこないことだけは残念。
あらすじ
J・K・ローリングの世界的ベストセラーを映画化したファンタジーシリーズ第3作。ホグワーツ魔法魔術学校の3年生になるハリー。人々の噂では、囚人シリウス・ブラックがアズカバン監獄を脱獄し、ハリーの命を狙っているという。ホグワーツにはブラックを捕縛するためという名目で、アズカバンの看守たち=人間の魂を吸い取る恐ろしい吸魂鬼ディメンターたちが配備される。「闇の魔術に対する防衛術」の新たな担当教授として就任したリーマス・ルーピンらの下で、学校生活を送るハリーは、やがてブラックがかつて父の親友であったこと、そして親友である父を裏切り闇の魔法使いの手下になったことを知るが……。
1位:タイタニック【ラブストーリー】
言わずと知れた名作。誰しもが一度は観たことがある作品だと思うので、内容について詳しくは触れないけれど、簡単に言うと豪華客船の上で繰り広げられる身分の差を超えたラブストーリー。
動いている全盛期のディカプリオだけでも観る価値があるのだけれど、ケイト・ウィンスレット演じる金持ち娘の葛藤や、ビリー・ゼーン演じるの恋仇の憎らしさ、船長や設計士、演奏楽団のカッコよさなど、とにかく登場人物のキャラが立っていて見応えがある。ラブストーリー映画だというのに豪華客船という舞台のおかげで派手なシーンが多いというのも、この作品の大きな魅力。
始めてこの映画を鑑賞した時には、エンディングの意味がよくわからなかったけれど、改めて鑑賞し直してみて、なんて素敵なエンディングなんだと感動した。「観たことあるけど、エンディングってどんなだっけ?」と思った方は、是非もう1度鑑賞し直してみてほしい。あの終わり方でなければこの作品をここまで好きになっていなかったと思う。
あらすじ
北大西洋上で氷山に衝突し、20世紀最大の海難事故となった豪華客船タイタニック号の悲劇を、ラヴ・ストーリーの要素を交じえて描いたスペクタクル超大作。ほぼ原寸大に再現されたタイタニック号をはじめ、総製作費2億ドルという巨費を投じたゴージャスな雰囲気が見どころ。
以上が、『DVDをレンタルして観るべき洋画10選』となります。
10位の『ショーン・オブ・デッド』や、3位の『レ・ミゼラブル』はNetflixで、2位の『ハリー・ポッターアズカバンの囚人』はHuluで観ることができた時期もありましたので、細かくチェックしていると、今後また各動画配信サービスに追加される可能性があります。
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