ウソとかホントとか。

映画とか海外ドラマとか小説とか。

【ネタバレなし】森博嗣『捩れ屋敷の利鈍』読了【感想】

関連記事

jenik.hatenadiary.com

jenik.hatenadiary.com

jenik.hatenadiary.com

jenik.hatenadiary.com

jenik.hatenadiary.com

jenik.hatenadiary.com

jenik.hatenadiary.com

 

あらすじ

メビウスの帯構造の密室 現れる死体、消える秘宝

エンジェル・マヌーヴァと呼ばれる宝剣が眠る“メビウスの帯”構造の巨大なオブジェ様の捩れ屋敷。密室状態の建物内部で死体が発見され、宝剣も消えた。そして発見される第2の死体。屋敷に招待されていた保呂草潤平(ほろくさじゅんぺい)と西之園萌絵(にしのそのもえ)が、事件の真相に至る。S&MシリーズとVシリーズがリンクする密室ミステリィ。

出典元:http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000203753

 

感想

本作は阿漕荘メンバーの中で登場するのは保呂草だけという、ここまでのVシリーズの中では異色の作品。前作の感想に保呂草以外は好きになれないと書いたばかりだったので、このブログを読んだ森先生が僕の意見を参考にしたのではないか、と思ったのだけれど、発行年月日を考えると、そんなわけがなかった。理由はどうあれ、僕の好きな登場人物しか出てこないので、僕が面白いと感じないわけがなかった。つまりは面白かった。

おまけにS&Mシリーズの萌絵ちゃんまで出てきてしまうのだからとても驚いた。同じ世界が描かれていたのですね。全く別物だと思っていました。否、思い込んでいました。森先生のことだから、過去作にも同じ世界であることを匂わせる一文があったのかもしれないなと気になった。「ネタバレかよ」と思った人もいるかもしれませんけれど、登場人物の紹介やあらすじに名前が載っているのだからセーフでしょう。触れずに感想は書けませんし。

そんなわけでS&Mシリーズで一番好きな萌絵ちゃんとVシリーズで一番好きな保呂草の会話シーンなんかは最高だった。保呂草に犀川助教授っぽさを感じるシーンなんかも面白い。エンディングも良かった。紅子さんと萌絵ちゃんの関係については予想をすることすらできないのでとても気になる。エンジェル・マヌーヴァに関するトリックや、捩れ屋敷という特別な環境の活かし方も好みだった。

 

お気に入りの名言