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【ネタバレなし】『ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女』読了【感想】

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上巻あらすじ

雑誌『ミレニアム』を発行するミカエルたちの会社は経営危機に陥り、株式の30パーセントを大手メディア企業のセルネル社に売り渡していた。ミカエルにも優れた記事がなく、時代遅れの記者との非難にさらされていた。そんな彼のもとに、ある男から大スクープになるという情報が持ち込まれる。人工知能研究の世界的権威であるバルデル教授が何か大きな問題を抱えているようなので、会ってほしいというのだ。男の話からリスベットが関係していると確信したミカエルは、彼女に連絡を取ろうと試みる。一方、アメリカのNSA(国家安全保障局)は、産業スパイ活動を行なう犯罪組織の関連会社からバルデルが革命的な研究成果を持ち出したため、彼の身に危険が迫っているとの情報を得る。折しも、鉄壁の防御を誇るNSAのネットワークに何者かが侵入した!

出典元:http://www.hayakawa-online.co.jp/

下巻あらすじ

NSAのネットワークに侵入したのはリスベットだった。彼女はある目的のため、この犯罪組織を追っていたのだ。犯罪組織のリーダーはサノスと呼ばれていた。一方ミカエルは、セルネル社が『ミレニアム』編集部から彼を追い出そうとしていることを知るが、さらに衝撃の事件が発生する。万全の警備システムを設置し、自閉症の息子と暮らすバルデルの家が襲撃されたのだ。警察の捜査が開始され、リスベットと連絡を取ることに成功していたミカエルも独自に調査に乗り出す。だが、今度はバルデルの息子に魔の手が伸びてきた。全力で息子を護るミカエルとリスベット。やがて一連の事件の背後に、リスベットの知られざる過去が大きく関わっていることが明らかになる。そして、リスベットに犯罪組織の暗殺者たちが、さらにはNSAの追っ手が迫る!

出典元 :http://www.hayakawa-online.co.jp/

 

 感想

前作までの作者スティーグ・ラーソンさんが亡くなってしまった為、本作ミレニアム4は別の作者が書いたと聞いて、不安しかなかったけれど、心配していたほど別の作品にはなっていませんでした。読み進めていく内に、言い回しが少しだけ下品になっている点や、ミカエルとリスベットの言動や行動に違和感を覚えたりもしたのだけれど、全く同じになんてできるわけがないですし、思い込みもあるのかもしれません。お気に入りの一文はラーソン三部作に比べると少なめでした。

過去作に比べると少し派手さに欠ける展開でしたが、お話自体は今までと同様にとても面白かったです。今後、妹のカミラがどのように関わってくるのか楽しみです。新しい作者の作る、新しいミレニアムに少しずつ慣れていけたらと思います。

ミレニアムという超大作を引き継ぐという、必ず批判が出ることがわかっている難しい仕事を引き受けてくれた新しい作者さんには感謝しかありません。

 

お気に入りの一文