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【ネタバレなし】『ミレニアム5 復讐の炎を吐く女』読了【感想】

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上巻あらすじ

リスベットは人工知能研究の世界的権威バルデルの息子の命を救った。だが、そのときに取った行動が違法行為にあたるとされ、2カ月の懲役刑を受けた。彼女は最高の警備を誇る女子刑務所に収容されるが、そこではギャングの一員である囚人ベニートが、美貌の女囚ファリアに暴行を加えていた。見過ごすことのできない彼女は、囚人はおろか看守までも支配するベニートとの対決を決意する。さらにリスベットは、元後見人のパルムグレンとの面会で、“レジストリー"なる機関の存在に気づき、自らの子供時代に大きな秘密が潜んでいることを知った。ミカエルはリスベットから突然、レオ・マンヘイメルという人物の調査を依頼される。この男は何者なのか? そして、刑務所の外では、思いもよらぬ痛ましい殺人事件が起きた! シリーズ第5弾!

出典元:http://www.hayakawa-online.co.jp/

下巻あらすじ

警察は殺人事件の捜査を開始した。釈放され自由の身となったリスベットは、ミカエルの妹アニカの協力を得て、ファリアの恋人が遂げた不審な死の真相を突き止めようとする。一方、レオ・マンヘイメルについて調査を進めていたミカエルは、ある重要な人物を探しあて、“レジストリー"が行なっていた恐るべき研究と、リスベットの子供時代の悲惨な事実を聞き出す。だが、殺人事件の冷酷な犯人が、彼の調査を阻止すべく密かに動きだした。リスベットもまた、危機にさらされる。リスベットにたたきのめされて病院で治療中だったベニートが、恨みを晴らすべく脱走したのだ。ベニートの鋭利な短剣が彼女に迫る! 果たしてリスベットはどう立ち向かうのか? そして、“レジストリー"の研究とはいったい何か?

出典元 :http://www.hayakawa-online.co.jp/

 

 感想

相変わらずに新しい作者の書くミカエルやリスベットに慣れません。前作で感じた違和感はやっぱり勘違いじゃないと確信しました。ミカエルは「ぼくの魅力をもってすれば、特別扱いで入れてもらえるかもしれないぞ。」だとか「ちょっとはわかったと思う。でも、教えてくれ。どういうことだ?」なんて絶対に言わないし、リスベットはラストシーンであんなこと絶対にしない。成長と捉えればいいのかもしれないけれど、どうしても別人に感じてしまう。ミカエルが魅力的な男性であることと、完璧な人間ではないことを一度に表現してくれるSEXシーンが少なくなっているのも残念。

お気に入りの一文も前作同様に少なめでした。言い回しや言葉をチョイスするセンスでラーソンには遠く及ばないと思います。翻訳者が同じでこれだけ差が出るのですから。

物語は面白かったので、ミレニアムとは別の作品として読めればいいのだろうけれど、大好きなシリーズであるだけに、なかなかそうもいかない。ストーリーを似せるのは上手いけれど、キャラクターを似せるのに苦労してる感じ。次回作に期待。

 

お気に入りの一文