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【ネタバレなし】『ミレニアム6 死すべき女』読了【感想】

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上巻あらすじ

ストックホルムの公園で、身元不明の男の死体が発見された。男の頬は黒ずみ、真夏にもかかわらずダウンジャケットを着ていた。そして奇妙なことに、ズボンのポケットにはミカエルの電話番号が書かれた紙切れが入っていた。法医学者の女性はミカエルに、男は殺された可能性があると告げた。ミカエルは調査を始め、男に大声でわめかれていたという女性評論家から、そのときの様子を聞いた。男は国防大臣について何かまくし立てたという。ミカエルはリスベットに男の資料を送り、調査を依頼する。そのころリスベットは、ストックホルムのマンションを引き払い、彼女の命を狙う双子の妹カミラを追っていた……。今世紀最高のミステリーシリーズ、ついにクライマックスへ!

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下巻あらすじ

ロシアにいたカミラはリスベットの命を奪うため、ストックホルムへ赴いた。リスベットはその動きをつかみ、ストックホルムに戻る。ミカエルはリスベットの協力を得て、死体で発見された男の身元を解明することに成功した。さらに彼は、男と国防大臣の周囲で起きた悲劇と奥深い謀略の核心に迫っていく。だが、ミカエルにカミラの黒い影がしのび寄る。彼を利用してリスベットをおびき出そうというのだ。リスベットは即座に行動を起こす。ミカエルを救い、宿敵カミラと決着をつけ、自らの過去に終止符を打つために…。果たしてカミラとの闘いの行方は?そして明かされるリスベットの父親ザラチェンコの秘密とは? 今世紀最高のミステリーシリーズ、ついにクライマックスへ!

出典元 :https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0823T6BPS?notRedirectToSDP=1&ref_=dbs_mng_calw_1&storeType=ebooks

 

 感想

結論から先に書くと、本作はミレニアムシリーズの中で1番つまらなかった。この作者にとっては本作が最後のミレニアムらしいので、「シリーズ物の最後の作品はつまらない」という例のよくあるパターンなのかもしれない。今までのミレニアムシリーズは上巻が退屈でも、その分、下巻は一気に面白かったりしていたのだけれど、本作は本当に最初から最後まで退屈。4と5はラーソンのミレニアムとはまた別物の新ミレニアムとして楽しむことができたけれど、本作は別物として読んでもつまらなかった。

過去作に比べると起こる事件の規模は小さくて地味だし、雪山関連の話は退屈。ミカエルやリスベットも良さも活かされていないように感じたし、新しい登場人物は魅力に欠ける。本作の最大の敵であるリスベットの妹カミラは、今までの敵に比べると小物に感じる。そこまで悪いことをしていなかったり、悪に染まってしまった理由が語られるのも、勧善懲悪の構図が保たれておらずつまらないと感じた原因かもしれない。ザラのような純粋な悪であってほしかった。ザラが敵キャラとして魅力的すぎたいうのもあるかもしれない。おまけに前作同様、お気に入りの一文になり得る文章も少ないのも残念。

ミレニアムシリーズ全体の感想としては、ラーソン3部作で終わらせておくべきだったのかなと思う。別の作者で続編を書くにしても『ミレニアム』のタイトルはつけないでほしかった。もしも、また別の作者で7が出るようであれば、惰性で買うと思うけれど、期待はしていない。ドラゴンボールでラーソンを生き返らせることができたらなあ。

 

お気に入りの一文