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【ネタバレなし】森博嗣『ηなのに夢のよう』読了【感想】

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あらすじ

プレゼンされた首吊り死体たちと不可解なメッセージ。
Gシリーズのターニングポイント。

地上12メートルの松の枝に、首吊り死体がぶら下がっていた。そばには、「η(イータ)なのに夢のよう」と書かれた絵馬が。その後も特異な場所での首吊り自殺が相次ぐ。一方、西之園萌絵(にしのそのもえ)は、両親の命を奪った10年まえの飛行機事故の真相に近づく。これら一連の事件に、天才・真賀田四季(まがたしき)は、どう関わっているのか――?

出典元:https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000205416

 

感想

前作もまるでS&Mシリーズのようだったけれど、本作はより、その傾向が顕著。またしても登場のラヴちゃんに加えて金子まで。2人はどちらも、特に金子は好きなキャラクターなので再登場してくれて嬉しい。相変わらずに良いキャラ。改めて考えてみてもS&Mは他のシリーズに比べると魅力的なキャラクターが多かったなと思う。

今まではうざいだけだと思っていた加部谷なのだけれど、本作ではなぜだか可愛らしく感じる。お気に入りの一文も加部谷のセリフが多い。それでも、加部谷の的外れな推理を聞かせられるのには飽きてきた。本作ではGシリーズの3人はほとんど脇役。

前作の感想で、西之園の両親の事故については触れられないのか、みたいなことを書いたような気がするのだけれど、早速、本作でがっつりと触れられた。『すべてがFになる』で張った伏線の回収をここまで先延ばしにしていた森先生はすごいなと思う。普通の作家ならもっと早くこのネタについて書いていただろう。ようやく、ついに、物語が動き始めると考えていいのだろうか。もうあまり期待していない自分がいる。

美術鑑定人の椙田が魅力的なので、次作以降はもっと活躍してくれたら、もっと面白くなりそうなのだけれど、期待はできなそう。

 

お気に入りの一文