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【ネタバレなし】森博嗣『四季 夏』読了【感想】

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あらすじ

十三歳。四季はプリンストン大学でマスタの称号を得、MITで博士号も取得し真の天才と讃えられた。青い瞳に知性を湛えた美しい少女に成長した彼女は、叔父・新藤清二と出掛けた遊園地で何者かに誘拐される。彼女が望んだもの、望んだこととは? 孤島の研究所で起こった殺人事件の真相が明かされる第2弾。

出典元:https://booklive.jp/product/index/title_id/184421/vol_no/002

 

感想

四季シリーズは今までのシリーズに比べると時間の流れが速い為、シリーズという感じがあまりしない。真賀田四季という人物をテーマにはしているけれど、それぞれ独立した作品といった感じ。『春』は語り手が「僕」だったけれど、本作は四季本人が語り手だからより、そう感じるのかもしれない。

前作の『春』に比べると、本作からはだいぶ読みやすかったし面白かった。「僕」によるややこしさがない分、純粋に楽しむことができたからだと思う。新藤というキャラクタのおかげで、少しだけ人間らしい一面を見ることができたもよかった。事件らしい事件が起こらない点は少し物足りなかったけれど。

若い頃の犀川先生や祖父江さん、林まで登場。まさにオールスター。やはり四季シリーズは過去の2シリーズをリンクさせるシリーズということで間違いなさそう。というよちは、やはり四季シリーズを書く為に2シリーズが書かれたと考えた方が順番としては正しいのかもしれない。四季シリーズを読んでいると「ああ、こうして『すべてがFになる』の繋がっていくのかと考えさせられる。特に『すべてがFになる』の中ではそこまで印象にない新藤についてはだいぶ見方が変わった。

そういえば、聞き覚えのある喋り方をする祖父江さんの顔見知りの記者が出てきたのだけれど、あれってもしかして。

 

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